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「ウォー・マシーン~戦争は話術だ!~」オススメレビュー【Netflix 】う~ん残念。

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 あらすじ

 誰も望まない戦争の駐在軍司令官に任命された大将は、それでも勝つと心に誓い、周りの混乱や意見はお構い無しに突き進む。思い上がりこそ最大の敵だと知らず…。

 

出演 ブラッド・ピット

 

監督 デビッド・ミショット

 

予告編

 

 

オススメ度⭐⭐⭐ (5段階評価) 

 
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乃莉ちゃんみたいに「私ってホントバカ…」と気づけていれば…

 

ブラピの真面目腐ったバカが観られる貴重な映画だから取り敢えず観とけ❗

 

オススメトーク

 

説明しよう!

ウォー・マシーンとはドン・チードル演ずるローディことジェームズ・ローズ米空軍大佐のことであり、身につけた強化アーマーを駆使して、トニー・スタークことアイアンマンと共にアメリカ、そして世界の平和を守る話なので…はない!

 

誰もがこの名前を聞いたときにはあのキャラのイメージを思い浮かべただろうが本作はそのようなヒーロー映画とは全く違った作品になっている。

詳しくは後で説明しようと思うのだがこの映画のオススメ部分はあの、ブラピの兄貴が如何にバカをくそ真面目に演じているかだということは間違いないだろう。

うん、とにかくブラピことグレン・マクレーン将軍がどれだけ脳筋かということを観て笑ってほしい。

まぁ、将軍がくそ真面目な顔で毎朝、変な走り方でジョギングするのを観て笑っておけばこの映画の大部分は満たされるから、取り敢えずそれだけでも観ておいてほしい。

アメリカ情勢、戦争の難しさ、うんうんもうね、そんな難しいことは考えなくていいの、たまにリアルで悲しくなるシーンも挟んでくるわけだけど、とにかく、ホントこいつらバカだなぁと観とくことが、この映画を面白くしていくので、そういう目で観ておくだけで大丈夫。

たぶん、一回観たときはつまらないと思った人もいると思うから、もう一度観るなら今度はコメディと思うと楽しくなってくるかもしれない。

でもね、これは本当は笑える話じゃないんだ。

だってこの話はアメリカ軍が本当にやっていたことなんだもの!

本当に現実は酷いね😭

 

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この人の映画だったらもっと楽しめたのにね

 

レビュー

 

911テロ以降アメリカ軍がアフガニスタンイラクとの間で戦争を始めるのは全世界の人間が知っている話。

そんな中で本作「ウォー・マシーン~戦争は話術だ!~」はアメリカ軍がアフガニスタンへと向かってから8年が過ぎた2009年からスタートする。

グレン・マクレーン将軍はオバマ大統領閣下(当時)の要請で戦争の終結のためにアフガニスタンへと派遣される。

ところが、このマクレーン将軍が本当に脳筋なために、この国との戦いが何故終結しないのかが根本的にわかっていないことから問題は始まる。

そもそもの始まりはアフガニスタンとの長ーい戦争から始まるんだけど、まぁこの辺の複雑なところは省くとしよう。

とにかく、この問題の始まりは911テロが起こったことにある。

テロの首謀者オサマ・ビン・ラディンアフガニスタンに匿われているとの情報から引き渡しを要請したのだが、アフガンはこれを拒否。

これに怒ったアメリカは武力制裁を持ってアフガニスタンへと進行。

結果、アフガニスタンはあっという間に侵略されていったのだ。

ついでに、父ちゃんの代から因縁のあるイラクフセイン大統領もろとも葬りさろうとするわけだけど、この辺は今回の作品にとってさほど重要ではない。

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ブッシュのアホさはこの映画を観るとよくわかる?!

 

アフガニスタンに到着したマクレーン将軍は武力ではなく、話し合いと理解を持ってアフガニスタンとの和解を成立させようとするのだが、この将軍は問題が根本から間違っていることに気づいていない。

しかし、これは何も将軍ばかりが悪いのではない。

この戦争はアフガンの人間にとってはアメリカのアフガニスタンに対する武力措置というよりは一方的な侵略としてしか見ることができないために話し合いなどで解決するなど自国の人間からすればたまったものじゃない。

今回の戦争は根本がずれているために何が平和なのかというとアメリカ人が帰ってくれることなのだがアメリカ万歳の軍人からしたらそんなことは関係ない。

 そこの意識の差が今回の問題を引き起こしている。

マクレーン将軍はアフガンの建て直しこそがアメリカの本分だと思っているのだがアフガンからすればそもそもの発端がアメリカなのに、アメリカに介入されてうざったらしい現状。

そんなわけで全く事態が進展しないことが痛烈でもあり、同時に嘲笑に値する悲しい事態になっていくのがこの話なのだ。

本作の主人公、マクレーン将軍を演じるのは我らが兄貴ブラッド・ピット

ブラピはこの作品の制作も手掛けており、彼の制作会社プランBの新作という形となる。

ブラピは自分の会社ですでに数多くの作品をつくってきた。

それでも夜は明ける」や「グローリー~明日への行進~」など人種問題や「マネーショート」といった社会問題に積極的に立ち向かう作品を次々とあげてきたプランBとしては今回の戦争問題も見逃すわけにはいかなかったのであろう。

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そんなプランBとしては少しばかり異例な配役であることはちょっとばかし見逃せない。

今まで自身が出演しているプランBの作品においては一貫して善人やヒーローと呼ばれる人物を演じてきたブラピが、今作に関しては何とも馬鹿げた立ち位置を演じている。

ブラピ好きなら知っている作品をあげるとすれば、「バーン・アフター・リーディング」での惚けたお馬鹿演技をくそ真面目な顔でさもヒーローのように演じている。

ここから今回の作品を読み取るとするのであれば、マクレーン将軍は紛れもなくヒーローなのだろう。

ただし、彼や彼の浸透する軍隊での流儀はこの国や今回の戦争においては通用しない。

それが結果としてこの上なく的外れな方向で推し進めようとする点は滑稽でもあるし、悲惨でもある。

これほどまでに悲惨なストーリーを喜劇的に作り上げている点ではブラピの役者としての才能に思い知らされることで、この物語は実によくできているといえるのではないだろうか。

ただし、今回の作品を褒めてばかりはいられない。

今回の作品では残念なことに作品全体の構成とブラピの喜劇的なキャラクターが今一つ噛み合っていないように感じる。

本作の監督をつとめるのは、あの極悪ファミリー映画「アニマルキングダム」を手掛けたオーストラリア人のデビッド・ミショット。

監督としてはかなり有能なミショット監督だけど、何とも作品のカラーと、もひとつ合わなかったがために面白味を下げてしまっている印象が棄てきれないのである。

今回のような悲喜劇であればコーエン兄弟のようなブラックユーモアにとんだ作品に出来たであろうだけに何とも残念な仕上がりになっているので、折角の面白い題材をもて余してしまっているようにさえ思えてくるのである。

 

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まぁ、しかし作品としての滑稽さ、アメリカの仕掛けた戦争の後始末の悲惨さをアメリカとの連合国のオーストラリア人の視点からみてやれやれやってられないよ、といった溜め息が聞こえてきそうな作品となっている点でいえば、テーマとしては伝えたいことは伝えているのかなと思うので、評価の対象になる作品とも言えるだろう。

 

そんなわけで、作品としては凡作に留まってしまったが、この作品の挑戦的な面は今後の映画界に大きく影響を与えることになるであろうことは間違いない。

スポンサーや出資者の影響を受けずに作ることができるNetflix と共にこういった内容の攻めた作品は今後も増えていくことであろう。

特にプランBはすでに6月にはポン・ジュノ監督の最新作「オクジャ」を控えているだけにこれからもNetflix 共々、目を離すことができないのである。

 

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ポン・ジュノ監督がどれだけヘンテコで攻めた監督かは「グエムル」を観ておくといいかもしれない、いや、是非オススメする